席亭から 



お知らせやら独り言やら最近思うことなど、
おこがましくも、席亭から一筆啓上。


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久しぶりの同窓会旅行は雨だった。鬼怒川から塩原に抜ける道は曲がりくねってはいたが、なかなかの紅葉ぶりだった。ぬれて落ちている葉もいい色になっている。 2006.10.24(Tue)
日光から鬼怒川温泉へ。この辺りも紅葉の見頃は、週末から来週にかけてだろうか。かなり紅葉は進んでいるが、盛りはもう少し先だろうか。この雨でかなり冷え込んできている。外は寒いくらいだ。窓を打つ雨。雨を集めて勢いついた鬼怒川の川音はゴーゴーと鳴っていた。Yさんと話したら、なんと驚きだった。
「うちの娘は王立誠九段の娘さんと懇意にしている」
わが同級生の中には囲碁界の大きな人脈がある人がいるものだと感心した。意識して覚えていてくれたのには嬉しくなった。もしかしたら呉清源九段、林海峰名誉天元などとも知り合いなのかもしれない。
鬼怒川御苑ではゆったりと大浴場に入ることが出来た。紅葉は雨に邪魔されたが、ゆったりと温泉を楽しむことが出来た。
同級生たちはまさに艱難辛苦の上に今がある魅力的な友達ばかりだった。いろいろと苦労してみな立派になっていた。アメリカに35年も生活して帰ってきた同級生はさすがに英語の達人という感じだった。英語の達人から囲碁の達人に、振り替わってはもらえないものだろうか。


中学時代の同期生で旅行をしようということで、今年は日光方面に来たのだが、生憎の雨だった。 2006.10.23(Mon)
中学時代の同期生で旅行をしようということで、今年は日光方面に来たのだが、生憎の雨だった。朝の5時半に潮来を出てバスは上野公園へ。上野公園に8時集合になっていたので、ヤフーの「路線」で調べたところ、津田沼から7:07の快速に乗れば十分に間に合うことになっていた。ところが朝ぼけに掛かっていたのか、反対ホームの電車に乗ってしまった。反対方向に走り出した瞬間「いや、参った!」どうしようか、動転してしまった。
次の幕張本郷であわてて降りて津田沼に引き返した。7:13発快速に乗れて、7:50に上野に着くことが出来た。公園口を行ったり来たり探したが、それらしいバスは見当たらない。少し慌てた。前回行ったのは5年ほど前だった。それ以来だから少し変わっているのだろうか。心配していると、それらしいバスが着いた。
「久しぶり!」と懐かしい面々と挨拶を交わして、吸い込まれてしまった。
朝のうちは小降りだったが、上野では止んでいた。この分ではもしかしたら晴れるかもしれない、と期待したのだが。
日光は紅葉にはあと少しの感じだ。テレビでは中禅寺湖は紅葉が今が盛りだそうだが、東照宮の辺りはあと1週間くらいが見頃だろうか。昼食の後、東照宮にお参りした。しとしとと降る秋雨の中を、大勢の人たちが押しかけていた。ぬかるみが出来るほどの降りで、坂道の上り下りは大変だった。陽明門は彫刻がすばらしかった。


今日はハマコーさんが早く見えた。子供教室は明るくて雰囲気もいい。
「ここの先生には感心したよ。生徒の名前をみんな覚えているんだよ。これはなかなか出来るもんじゃないよ」
2006.10.22(Sun)
今週は天気が崩れるとは聞いていたが、津田沼では早くも雨が降ってきた。これではせっかく紅葉が始まったというのに、少しかわいそうではないか。落ちてくる落ち葉もなぜか元気がない。
今週は絶好の紅葉狩りと思っていたのだが。まあそのうちからりと晴れる日もあるのだろう。その日を楽しみに待つことにしよう。
今日はハマコーさんが早く見えた。子供教室は明るくて雰囲気もいい。
「ここの先生には感心したよ。生徒の名前をみんな覚えているんだよ。これはなかなか出来るもんじゃないよ」
午後からの「ヒカルの碁」の教室をのぞいて、しきりに感心していた。ハマコーさんは元気にいい子供たちが好きみたいだ。
Iさんが子供さんの付き添い出来ていた。ホームページのことが話題になって、いろいろと教えてもらった。NET「碁に夢中!」にご子息の活躍した写真が載っていたのを、おじいちゃんが見て喜び、「碁盤を買ってくれた」そうだ。NETの思わぬ効用を教えてくれた。これは嬉しいニュースではないだろうか。
夕方から降り始めた雨はまだ降っている。山の紅葉を見に行く人は、風邪を引かないように、セーターなど持って行ったらどうだろうか。


2006日本シリーズが始まった。名古屋ドームは満員だ。日ハム対中日。先発はダルビッシと川上。果たしてどうなるか。面白くなりそうだ。 2006.10.21(Sat)
JR津田沼駅前は黒山の人だかりだった。青空の下軽快なメロディーが流れている。手拍子をしながら体を右に左に動かしている。津田沼もストリートミュージシャンが多くなっている。囲碁クラブがはねて帰る頃はあちらからもこちらからも若者たちのストリートライブが聞こえてくる。
ポップスグループ「INSPi」が11月5日の「渋谷公会堂初ワンマンライブ」を行うそうだ。今日はそれに向けて「全国ストリートライブの旅」の一環だった。このグループは
全国をストリートライブで得たお金で「武者修行」を3年して、メジャーデビューを果たしたそうだ。日立のCM[この木なんの木」もこのグループが歌っているそうだ。さわやかな風に乗って賑やかな歌声が響いていた。
囲碁クラブも絶好の囲碁日和に恵まれて、出足は好調だった。久しぶりで秋場所を一局打った。隣に来たハマコーさんはびしっときまっていた。「今日はテレビですか?」と聞いたら、「テレビとラジオだったが、ラジオは遅れっちゃったよ」と笑っていた。
「席亭がこんな碁を打っていたら、お客さんは減っちゃうよ」と助言を受けた。これには参った。一本とられてしまった。
2006日本シリーズが始まった。名古屋ドームは満員だ。日ハム対中日。先発はダルビッシと川上。果たしてどうなるか。面白くなりそうだ。新庄のラストダンスが見ものだ。16年の野球人生の最終章をどう飾るか、世界の野球ファンが注目している。


第31期七番勝負第5局が昨日終わった。主催紙の朝日新聞は「防衛には1局も負けられない重圧の中、名人が鋭い踏み込みと巧手で勝利をつかんだ」と伝えている。これを書いたのは誰だろうか、実にうまい表現だと思った。 2006.10.20(Fri)
第31期七番勝負第5局が昨日終わった。主催紙の朝日新聞は「防衛には1局も負けられない重圧の中、名人が鋭い踏み込みと巧手で勝利をつかんだ」と伝えている。これを書いたのは誰だろうか、実にうまい表現だと思った。
両対局者が指摘しているように、上辺で攻防が逆転したところが、ポイントだったようだ。これで対戦成績は挑戦者の高尾本因坊が3勝2敗となった。第6局は11月2、3日に名古屋市の「名古屋東急ホテル」で行われる。出来れば行ってみたいとは思うのだが。
紅葉前線もだいぶ南下してきたようだ。この辺でもまばらだが紅葉が始まっている。いよいよ今年も後僅かになってきた。1年は365日だが、10年だと3650日。確かに時の経つのは早いものだ。
今度田舎の小中学校時代の同窓会があるが、まあどうなることか。
「お前は誰だっけ?」
「顔も名前も変わっているからわかんねえよ」
なんてことになるのだろう。お天気の具合はどうなのだろう。久しぶりの顔合わせで、お天道様も驚いて、天気が崩れるかもしれない。


元宰相若槻礼次郎男爵の別邸は2千坪の敷地に日本庭園が広がる。
第31期囲碁名人戦七番勝負第5局はここで2日目が打ち継がれた。午後4時、張栩名人が挑戦者の高尾紳路本因坊に216手で白番中押し勝ちとなった。
2006.10.19(Thu)
日本列島は高気圧に覆われて秋晴れとなった。今日は絶好のチャンスを逃してしまった。昨日の心積りでは朝早く出て山梨に寄り、伊東に行こうかと思っていたのだが、朝寝坊してしまった。そんなわけで一日中asahi.comにかじりついていた。
第31期囲碁名人戦七番勝負第5局を見ていた。対局者は疲れているのではないか、それだけがこの間からずっと心配していたことだった。
昨日の張栩名人の封じ手は、やはり!と膝をたたいたものだが、「素人くさい手」と言った評論家もいたそうだ。そんなことを言われると、自分が言われたように感じるのはどうしてだろうか。
挑戦者の高尾本因坊は厚みを背景に手厚く打っていた。この1局に勝てば名人位奪取だ!と思うと、何か心が高ぶってくる感じだった。高尾ファンの皆さんもそんなことを思っていたのではないだろうか。
このシリーズは取材記者の写真がなかなかいい。さすがは新聞記者だと感心した。参考になる。今回も会場近くの葛見神社のクスノキが、なんと千数百年の樹齢だそうだ。変わり行く世界の有様を見てきたのだろう。この名人戦を見て何と思うことだろう。
案内によると、元宰相若槻礼次郎男爵の別邸は、2千坪の敷地に日本庭園が広がる。源泉が2本あるそうだ。疲れている対局者たちはゆったりと温泉に浸かることが出来ただろうか。伊東の地魚を味えたのだろうか。会場は申し分なく最高だった。
第31期囲碁名人戦七番勝負第5局は伊東市の「わかつき別邸」で2日目が打ち継がれた。午後4時、張栩名人が挑戦者の高尾紳路本因坊に216手で白番中押し勝ちとなった。対戦成績は挑戦者の高尾本因坊が3勝2敗となった。
津田沼でもこの過密な対局スケジュールが話題になっている。囲碁史に残るこのタイトル戦を大事にしてもらいたい。歴史に残る名局を打ってもらうためにどうしたらいいのだろうか。


いよいよ第31期囲碁名人戦七番勝負の第5局が始まった
1日目は100手目を張名人が封じた。津田沼囲碁クラブでは封じ手の予想がいろいろと出ている。
2006.10.18(Wed)
今日も秋晴れのいい天気になった。 いよいよ第31期囲碁名人戦七番勝負の第5局が始まった。静岡県伊東市の「わかつき別邸」は静かな中に張り詰めた空気が流れているのだろう。張栩名人はこの一番に負ければ名人を奪われてしまう。挑戦者の高尾紳路本因坊はこの一番に勝てば、名人位を奪取する。
「午前9時、先番の高尾本因坊は、第一着を右上隅の小目に打ち下ろした」
asahi.comはネットで実況を伝えている。
序盤から気合が入って戦闘開始。こんな戦いがたまらない。小説でもそうだが、どんどんと引きずり込むエキサイティングなゲームが最高だ。この二人はファンを魅了する芸を持っている。いよいよ目が離せなくなっている。
朝日の記者が紹介している「わかつき別荘」はいいところみたいだ。お昼はまたおいしそうなご馳走が出ている。今夜も海の幸、山の幸が出てくるのだろう。
ここからは霊峰富士は望めないのだろうか。
取材記者が10月サクラを見せてくれた。青空をバックにさすがにすばらしい写真だ。
テレビ放映の淡路修三九段と林芳美さんの解説が分かりやすかった。1日目は100手目を張名人が封じた。津田沼囲碁クラブでは封じ手の予想がいろいろと出ている。9−14という説も出ている。明日も朝から目が離せない。


楽天ブログ『碁盤を囲んで』は急所を指摘している。感心した。 2006.10.17(Tue)
今日もいい天気だった。山の方では紅葉が進んでいるようだ。昨日の読売新聞を見ていたら、白神山地の紅葉が載っていた。秋田から青森にかけて横たわる世界遺産「白神山地」は今が絶景のようだ。暇があったら一度は行ってみたいと思う。一度くらい見ておかないと、まったくもったいない話だ。
今日の朝日新聞には黒部ダムの写真が載っている。見事なパノラマだ。今年は紅葉を見られるだろうか。心配だ。
今日は船橋のIさんが見えていた。
「今大変なことになっているんですよ」
見せてくれたのは、楽天のブログ『碁盤を囲んで』だった。そこには最近のタイトル戦の過密ぶりが歴然と現れていた。
「いやあ、これはひどいですね」
思わず出てしまった。
「日本棋院はいったい何を考えているんでしょうね」
「いやあ、何も考えていないんじゃないですか」
楽天のブログ『碁盤を囲んで』で整理したものを見ると、張栩名人と高尾紳路本因坊の対局日程が載っていた。

10月4、5日  名人戦第四局
10月15日   ネット囲碁オープン準決勝
10月18、19日 名人戦第五局 
10月21日   ネット囲碁オープン第一局(決勝三番勝負)
10月28日   ネット囲碁オープン第二局
11月2、3日   名人戦第六局
11月5日    ネット囲碁オープン第三局
11月9、10日  名人戦第七局 

このほかに高尾さんは14日(土)には長野でNECカップ2回戦を打っている。
日本棋院の手合いはどうなっているのだろうか。理解に苦しむ。この過密スケジュールをみて、どう思いますか。
楽天ブログ『碁盤を囲んで』は急所を指摘している。感心した。


台風18号が日本列島からそれていったようで助かった。高気圧に覆われて快晴となった。 2006.10.16(Mon)
台風18号が日本列島からそれていったようで助かった。高気圧に覆われて快晴となった。
ちょっと体重計に乗ったらほんの少しだが目方が増えたようだ。ここのところ忙しかったので、どうも少し運動不足らしい。
そんなわけで少し歩いてみた。いつもはてれんこてれんこと歩いているのだが、今日は少し違った。早足まではいかないが、少しはやめに歩いてみた。
それでも面白いことに気がついた。同じ樹木でも風当たりや日当たりで葉の色が違っている。たとえばトチノキでも日当たりのいい所の方が早く散っている感じだ。ビルの陰になっている所はまだ葉が青々としている。どうも日当たりがよくて風当たりが強いところは散るのが早いのかもしれない。イチョウもそうだ。サクラももうだいぶ散っているが、同じような感じだ。ケヤキもそんな感じがする。
少し速く歩いているとあまり周りのことに気がつかない。観察する方がお留守になっている。昔から、「鹿を追う者は山を見ず」と言われているが、なるほどと思う。
今日はネット対局を何局か打った。だいぶ優勢なのでこの石を取れば勝ちだろうと、一所懸命に読んで召し取ったのだが、大模様を張られて負けてしまった。たしかに全体の動きを見ていないで、一部に拘っていると、あまりいい結果が出ないようだ。よくあることだと思う。
津田沼囲碁クラブは囲碁普及ということで、みんなの協力を得てしゃにむにがんばってきたが、果たしてこれが囲碁ファンのためになったのだろうか。本当に人類の幸せに役に立ったのだろうか、なんとも分からない。それは神様だけがよく見ているのだろう。
いつの間にか今年ももう10月半ばになってしまった。月日の経つのは早いものだ。


今日は行事が多かったようだ。運動会やら音楽会、学芸会や展覧会などそれは多彩なイベントが繰り広げられたようだ。
今日の「週間碁」には、10月7日に京都で行われた第13期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦の決勝戦で、張栩名人が羽根直樹九段を白番中押しで破り、初優勝したという記事が載っていた。
2006.10.15(Sun)
今日は行事が多かったようだ。運動会やら音楽会、学芸会や展覧会などそれは多彩なイベントが繰り広げられたようだ。おじいちゃんおばあちゃんもお父さんお母さんもお兄ちゃんお姉さんもみんなで発表会にかりだされたようだ。
津田沼囲碁クラブはその分いつもよりゆったりとしていた。新聞を読んだりネット対局をしたりもしたが、どちらかというと少しぽかんとしていたら、見つけられてしまった。
「席亭、秋場所を一局どうですか?」
「それではせっかくだから、お願いしましょう」
どちらかと言うと、少しぽけーんとしていた方が、あまり欲張らなくていい碁が打てるようだ。布石から大事に大事に守りを中心に考えていたら、チャンスが回ってきた。もっとも相手はいつもと違う打ち方に「こりゃ、いつもと勝手が違うぞ」と戸惑ったのかもしれない。なんとなく内容のいい碁が打てた。
二局目もおとなしく打っていたら、またも内容のいい碁になった。相手に「いやー、これはまたいい筋に打たれたなあ」なんて言われると、つい気分も良くなった。時間がなくなって負けてしまったが、近来まれに見るいい碁だった。
そんな訳で今日は大収穫だった。この教訓を生かして、これからは「いい碁を打つように」心がけたいと思う。
今までよくあるパターンは、がんがんがんがんと攻めて攻めて、最後は自滅してしまうことだった。
今週の「週間碁」を見ると、10月7日に京都で行われた第13期 阿含・桐山杯 全日本早碁オープン戦の決勝戦で、張栩名人が羽根直樹九段を白番中押しで破り、初優勝したという記事が載っていた。これで張栩名人は阿含・桐山杯、竜星、碁聖、王座、名人の五冠王になったそうだ。さすがに今が一番充実している時なのだろう。これからも名局をどんどん生み出してほしいと思う。囲碁ファンは大いに期待している。



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