|
花の雲 鐘は上野か 浅草歟(か) 芭蕉 |
2006.03.28(Tue) |
花の雲 鐘は上野か 浅草歟(か) 芭蕉 草庵の縁側から川をへだてて上野、浅草あたりを見渡していると、霞みがかった空のあなたに、花が雲と見まがうばかりに咲きほこっている。そのあたりから鐘の音が余韻をひいて流れてくるが、あれは上野の鐘であろうか、それとも浅草であろうか、花も朧、鐘も朧の大江戸の春景色である。(「芭蕉物語」より。著者の麻生磯次氏は国文学者としてあまりにも有名) 外は満開の花見日和だが、囲碁クラブの中は囲碁日和だ。コチョウランが満面の笑みをたたえて迎える。ネコヤナギ、キンギョソウ、カスミソウ、カーネーション、スターチス、スプレーユリ、ハナニラ、ディモルホセカ、ミヤコワスレ、ムスカリ、サクラソウ、アルストロメリアなどの生花が安らぎの雰囲気をかもし出している。 男性も多いが、元気のある女性棋士たちも大勢集まっている。春休みで子供たちも多い。石の音がリズムを取っている。検討する声も華やいでいる。これからは一日一日と賑やかになるのだろう。 津田沼界隈も霞みがかったようなお天気だ。これが花曇りと言うのだろうか。サクラはほぼ満開。甘い香りが漂ってくる。コブシやモクレンそれにツバキやジンチョウゲなども咲き誇っている。ほんのちょびっと芽を出して来たのが、イチョウ、ケヤキ、ハナミズキ、ヤマボウシなど、春の息吹が感じとれる。
|
|