席亭から 



お知らせやら独り言やら最近思うことなど、
おこがましくも、席亭から一筆啓上。


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明日から第19回世界囲碁選手権・富士通杯が日本棋院で開かれる。 2006.04.07(Fri)
明日から第19回世界囲碁選手権・富士通杯が日本棋院で開かれる。日本代表は7人。羽根直樹九段、張栩九段、高尾紳路九段、趙治勳九段、山下敬吾九段、山城宏九段、結城聡九段。
7人のサムライ達に大暴れしてもらいたい。久しぶりにタイトルを奪還してもらいたい。日本の囲碁ファンたちは期待している。
サクラの満開の外濠公園は今が見頃ではないだろうか。あるいは少し散り始めたかもしれない。しかしこの散り初めがあわれで、味わいが深いのではないだろうか。少し盛りを過ぎる頃が実に面白いと思う。
囲碁はどちらかというと日本で育った伝統的な文化だが、そのお陰で日本は昔は圧倒的に強かった。ところが今は囲碁新興国の韓国や中国それに台湾などが台頭してきている。少し峠を過ぎた感じもする日本の囲碁界だ。日本の囲碁界はこれから巻き返してどうしても世界のタイトルを奪還したいところだ。それが出来れば、また日本の囲碁界は再び活性化する。日本の国内でも相対的に落ち込んでいる囲碁文化を、メジャーな地位に押し上げることが出来るのではないだろうか。日本がタイトルを再び奪取したならば、それこそ国をあげてお祭り気分に浸ればいい。
7人のサムライ達に日本の囲碁界の浮沈がかかっている。千鳥が淵はもう散りかけのサクラになっているだろうか。もののあわれを感じるのも、風情のある今ではないだろうか。


昨日は二十四節気のひとつ、清明だった。 2006.04.06(Thu)
昨日は二十四節気のひとつ、清明だった。三省堂の新明解国語辞典を見ると、「清明」とは清新明暢の気が充満する時分の意となっている。学校も始まり活気が漲っているようだ。若者達に大いに期待したい。
今日はいつもより早く囲碁クラブに着いた。囲碁教室はどの教室も満員盛況の感じだった。講師の先生方は張り切っているのがよく判った。生徒さんたちも活き活きしている。
サクラの花びらがはらはらと舞い降りる。空は青空だが風は冷たい。気圧配置は冬型の西高東低になっている。春とは言ってもまだ安定した暖かさにはなっていない。
久しぶりで習志野台の山口さんが見えた。
「ご心配かけました」
「いろいろとやる事が多くて、来られませんでした」
元気な顔を見せてくれた。
「こらからは又来ますよ」
味わい深いエッセイも見せてくれると思う。楽しみになってきた。


第44期十段戦五番勝負の第3局が、長野県大町市のくろよんロイヤルホテルで行われた。 2006.04.05(Wed)
第44期十段戦五番勝負の第3局が、長野県大町市のくろよんロイヤルホテルで行われた。趙治勳十段に挑戦しているのは山下敬吾棋聖。趙十段の2連勝の後で趙が勝てば十段防衛となるのだが、どうなるのか全国の囲碁ファンが固唾を飲んで見守っていた。
注目の一戦は山下敬吾棋聖が黒番8目半勝ちとなった。これで対戦成績は趙十段の2勝1敗となった。これで十段戦は面白くなってきた。第4局は松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で行われる。
今日は一日冷たい雨が降っていた。咲き誇っていたサクラには無情の雨だった。さぞや寒かったのではないか。雨に濡れて落ちている花びらが水溜りに浮かんでいる。やがて沈んで、流されていくのだろう。
千葉工大のキャンパスをのぞくと、イチョウが薄着色の芽を出してきた。段々と葉の色が濃くなっていくのだろう。ケヤキも芽が出てきた。キャンパスの杜が全体にピンク色に染まってきた。毎日変るこの色合いが面白い。


ひさかたの 光のどけき春の日に しず心なく 花の散るらむ   紀友則 2006.04.04(Tue)
久しぶりに穏やかな花見日和だった。サクラは満開で惜しげもなく花が散っている。花見の宴が賑やかに開かれている。花びらがひらひらと舞い降りてくる。今こそが春を満喫する時だ。あちらこちらで春爛漫のこのひと時を楽しんでいる。地面に降り積もる花びら。なごり惜しそうに見上げれば、僅かずつ寂しくなっている。
 ひさかたの 光のどけき春の日に しず心なく 花の散るらむ   紀友則
今日は第78回選抜高校野球大会の決勝戦が甲子園で行われた。長崎の清峰高校対横浜高校は好プレーを期待していたのだが。横浜が21−0で勝った。横浜の打棒が爆発した感じだった。勝負は水物と言うが、横浜の打線に圧倒された感じだ。残念ながら昨日までの清峰の野球とは大分印象が違っていた。
久しぶりで千葉県から秋の大会関東NO.1の成田高校が出場したが、今一歩だった。成田は千葉県のレベルが大幅に上がっていることを示してくれた。夏の大会は相当期待出来そうだ。
囲碁クラブから千葉工大のサクラがも下ろせる。今が丁度見頃になっている。もうすぐ新入生たちが入ってきて、賑やかになるのだろう。囲碁部には何人入るのだろうか。


下手の碁の 四隅かためる 日永かな   子規 2006.04.03(Mon)
今日は風が吹き荒れた。サクラはもう満開になっている。かわいい花びらがひらひらと蝶のように飛んでいく。
 永き日をみつめてすてたる花束に二つ舞いよる蝶うるわしき  与謝野鉄幹
冬は日が短かっただけに、春は日が長くなった感じが強い。
囲碁クラブでのんびりと一日を、囲碁三昧で過ごす人たちが多くなっている。
「囲碁を覚えておいてよかったよ」
リタイヤした人たちが言っている。いかにも実感がこもっている。
これからは団塊の世代がそろそろ囲碁適齢期に入るのではないだろうか。今のうちにぜひとも囲碁をマスターしてもらいたい。囲碁をリタイヤ後の、生活の中に加えてもらいたい。神様が創ったとしか思えないこの素晴らしい囲碁を、堪能してもらいたい。数千年も人類が楽しんできた囲碁の奥深さを、ゆっくりと味わってもらいたい。
 下手の碁の 四隅かためる 日永かな   子規


碁に負けて 忍ぶ恋路や 春の雨  子規 2006.04.02(Sun)
碁に負けて 忍ぶ恋路や 春の雨  子規
今日は満開になったばかりのサクラも、生憎の雨に寒かったのではないか。風も出てきた。シダレザクラはもう散り始めている。花びらがはらはらと舞い降りる。風に吹き寄せられる花びら。
正岡子規は囲碁が好きだったようで、囲碁の句をいくつも詠んでいる。この句はちょうど今頃に詠んだのではないだろうか。情景を思い描くとなかなか味わい深い。
子規は俳人であり、歌人でもあった。広辞苑によると「子規」とはホトトギスと言う意味だそうだ。正岡子規は雑誌「ホトトギス」に拠って写生俳句・写生文を主唱した。俳句は日本派、和歌は根岸派といった。
先日「みんなで囲碁入門」を開いたが、ちょうど川上文子先生が担当だった。習志野タウンテレビが取材に来て、その日に早速放映されたそうだ。テレビ局は社会の動きに敏感だから、囲碁に関心を持つ人が増えている兆候があるのかもしれない。これはまことにいい傾向だと思う。この機会に囲碁を嗜む人が増えてくれることを願いたい。
この雨を押して囲碁クラブはほぼ満員だった。よくぞ集まったと言う感じだった。この天気ではせっかく満開のサクラも見にも行けない。こうなるとやはり魅力のある囲碁を打ちたくなるのだろう。
春場所を2局打ったが、残念ながら負かされてしまった。
子規は風流人だったが、どんな気持ちだったのだろう。


今日は絶好の花見日和だった。 2006.04.01(Sat)
今日は絶好の花見日和だった。NHKの天気予報士も「洗濯物は後回しにして直ぐに花見に行ってください。今日こそ一番真っ盛りのサクラが見られますよ」と言っていた。明日からは又お天気が崩れそうだから、さすがにいいアドバイスだった。
そんなわけで浮かれて花見に行った人たちが多かったようで、囲碁クラブはいつもより少なかった。しかし「津田沼塾」は塾生が多かった。本格的に強くなりたい人が多くなっているようだ。囲碁教室や津田沼塾で腕を磨いて、津田沼囲碁道場で腕試しをする。これが理想的なパターンかもしれない。
何局か打ったが、くんずほぐれつの捻りあいが多かった。顔を真っ赤にしていたようだから、相当気合が入っていたようだ。精一杯戦った後は、気持ちがすっきりした。
お花見に行った人たちは、花見で一杯やって浮かれているのだろう。全く羨ましい。明日か明後日あたり、雨に濡れたサクラを見に行ってみようと思う。


サクラはほぼ満開なのだが、この寒さに震えているのだろう。 2006.03.31(Fri)
サクラはほぼ満開なのだが、この寒さに震えているのだろう。いかにも散りかねている様子だ。
気をつけて見ていると、この辺りにもサクラはポツンポツンとある。なかなかいい枝ぶりだ。明日は暖かくなりそうだから、もう散り始めるかもしれない。
今日は何局か打ったが、囲碁は面白いと思った。局面が険しくなってくると、つい興奮してしまう。
「真っ赤な顔をしていましたよ」
大体こんな時は負けている。もっともこれだから囲碁は止められないのかもしれない。


日本列島は冬に逆戻りしてしまった。 2006.03.30(Thu)
日本列島は冬に逆戻りしてしまった。サクラも咲いたというのに大雪が降っているところもある。すっかり西高東低の冬型の天気になってしまった。
甲子園では延長戦が多くなってきた。風が強い。試合中に雨も降った。あれだけ降ったら中断か?と思ったが、どしゃ降りの中をプレーは続いた。晴れてもグランドは泥んこだ。運が勝負を分けるのではないか。心配をよそに、はつらつとしたプレーが続いている。3試合とも1点差の接戦だった。
今日の4試合目は、昨日延長15回を戦って再試合となった関西高校ー早稲田実業戦だ。きびきびとして気持ちのいい試合運びが続いている。出来れば両方とも勝たせたい気持ちだ。イナバウアースタイル打法の選手もいて見せてくれる。
再試合は逆転また逆転の激戦だった。
ジーコジャパンはワールドカップに出場する南米代表のエクアドルと交流戦をしている。代表同士とあってさすがに動きがいい。行き詰まる熱戦が続いている。今日は第5週で囲碁教室はお休みだったが、一般対局をする囲碁フアンで満員だった。


今日は北風が強かった。 2006.03.29(Wed)
今日は北風が強かった。日本海側では雪になる所もあるが、この辺りも大分冷え込んでいる。サクラは満開になったが、寒さに震えているのではないだろうか。サクラの頃は陽気が変りやすく、急に寒くなる事があるが、まさにその「花冷え」になってしまった。もう直ぐ新年度へ移るのだが、天が与えた厳しい試練なのだろう。
春場所も終わり、プロ野球のペナンとレースも始まったが、何と言っても選抜高校野球に関心が集まっているのではないだろうか。
選抜は冬から春への橋渡しの役割をしている気がする。勢いに乗って運よく勝つこともあるが、場数を踏んだ百戦錬磨の相手の術中にはまってしまうことも多い。千葉県から久しぶりに出場した、関東代表のわが成田高校は、惜しくも敗れてしまったが、この経験を生かして捲土重来を期してもらいたい。
相手の神港高校は、ビデオを見て成田高校を研究したそうだ。さすがによく見ている。ここまで鋭く分析しているとは、まったく驚いた。
今日はどの試合も大量点の取り合いとなった。相手を相当詳しく研究しているのだろう。これからは最後まで気を許せない迫力のある試合が展開されるのだろう。
囲碁でもよく言われる箴言がある。
「勝負は下駄を履くまで判らない」
これではどこが勝ち残るのか、まったく予想がつかなくなってしまった。


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