席亭から 



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ドドドーン!ドン!ドンドンドン!ピーヒャラ、ピーヒャラ、ドンドンドンドン!青空に鳴り響く太鼓の音。笛や鐘の音。こちらは津田沼のサンペデック。佐倉太鼓衆のお出ましだ。
2006.09.24(Sun)
ドドドーン!ドン!ドンドンドン!ピーヒャラ、ピーヒャラ、ドンドンドンドン!青空に鳴り響く太鼓の音。笛や鐘の音。こちらは津田沼のサンペデック。佐倉太鼓衆のお出ましだ。
今月も津田沼の空に鳴り渡っている。楽市フリーマーケットもずらりと並んでいる。
サンペデックの桜井さんが案内に来てくれた。ビシッとスーツで決めている。持っているのはキヤノンのイオス、最高級の1眼レフではないか。こちらも富士ファインピックスのデジカメをぶら下げて、にぎやかにイベントが繰り広げられているサンペデック広場に駆けつけた。
砂場の前の広いステージをいっぱいに使ってる。大太鼓、中太鼓、小太鼓、おそろいの衣装を着けた小学生から年配のベテランまで、およそ20名。息が合っている!笛や鉦もすばらしく、調和もいい。
これこそが日本の伝統の祭り太鼓ではないか。和太鼓集団の演奏は次々と創造的なサウンドを響かせる。
印旛沼、佐倉牧、佐倉惣五郎、雷電為右衛門などの北総の伝統的な自然と伝統的文化をモチーフに創作し演奏している。
見事な演奏に時の立つのを忘れてしまう。
小学生の太鼓の打ち手に聞いてみると「面白いくて、もう6年やっている。元気がいい仲間は60人ほどいる」と教えてくれた。とても素人集団とは思えない。「ちば街角劇場」として各地で演奏を繰り広げている。
来月もまた津田沼で演奏するそうだ。魂が吸い込まれるような演奏を聞いてみたい。


暦は秋分の日。彼岸の中日だ。暑さ寒さも彼岸までとはうまく言ったものだ。この頃が一番気分もよく快適になるという、先人たちからの民族的な伝承なのだろうか。
大形台風14号が近づいてきている。心配だ。
2006.09.23(Sat)
暑さ寒さも彼岸までとはうまく言ったものだ。この頃が一番気分もよく快適になるという、先人たちからの民族的な伝承なのだろうか。確かに農耕民族にとっては今が一番充実した時期だ。一年の苦労が稔って収穫に勤しむ毎日なのではないだろうか。
そろそろ村の鎮守様に五穀豊穣を感謝するお祭りがはじまるのだろう。昔は風に乗ってあちらの村からもこちらの杜からも聞こえてきた笛や太鼓の心地よい響き。今年はどんな出し物があるのだろう。
今日は爽やかな風が吹いている。かすかないい匂いが流れてきた。少し上品な気高いような匂いは?黄金色に輝く豊かに実った稲の色に似ている。見るほどに落ち着いていて、控えめだが輝いている。かぐわしい香りはキンモクセイ。
これも自然界が贈ってくれたお祝いのしるしなのだろうか。艱難辛苦に耐えて懸命に生きている人たちへのご褒美なのだろう。明日は何かいいことがあるのではないか。そんな希望をもたせてくれる自然からの励ましなのかもしれない。
この世に生きている者に対する神様からの慈しみの表れではないだろうか。
しかし日本列島は今台風シーズンに入った。台風14号は大型で影響が心配される。高気圧が張り出してきているから、それてくれるといいのだが。


第31期囲碁名人戦の第2局は、白番高尾本因坊が210手で、張栩名人に中押し勝ちした。
津田沼囲碁クラブの解説会は大変な騒ぎだった。
2006.09.22(Fri)
第31期囲碁名人戦の第2局は、白番高尾本因坊が210手で、張栩名人に中押し勝ちした。
津田沼囲碁クラブの解説会は大変な騒ぎだった。asahi.comのネットで見ながら一手一手にくぎ付けになり、魅了されてた。
「ここに打ったらこの石は死んでいるのではないか。どうして打たないのか理解できないね」
「それはこう打つと生きているから、打たないんですよ」
詰め碁のメニューで説明する津田沼名人。
「次の一手はここでしょう」「こっちの方がいいと思うよ」
「形勢はどっちがいいのかなあ?」
形勢判断のメニューを見ると、一手ごとに変わってくる。目検討で、白が少しいいんじゃないか、と言う意見が多かった。
入江さんは前日の下見の様子を観察していた。「高尾さんは余裕の感じだった。一風呂浴びて浴衣を着ていた。張栩名人はネクタイをしていたよ」
「衛星放送で聞き手さんが主催者や解説者のことを勘違いしていたのがおかしかった」
「張栩名人は高尾さんが苦手なんじゃないですか」
ネットの前の解説会場はにぎやかで、笑い声が絶えない。なにしろ津田沼ならではの個性の強い名解説者が揃っている。
「大竹さんが終局は6時半頃と言っている」と言う情報も入ってきた。「大竹さん、読みを間違えたんじゃないの」
6時に衛星放送が始まった時には、高尾本因坊のにこやかな顔が映っていた。張栩名人はうつむいていた。終局は6時前だった。
これで挑戦者の高尾本因坊が2連勝。解説の河野天元は時間があり過ぎて、もてあまし気味だった。こちらはじっくりと聞けて解りやすかった。
名人戦はあと5局、両者とも気合を入れて、歴史に耐える名局を残してもらいたい。


第31期囲碁名人戦の第2局は2日目に入った。張栩名人に挑戦する高尾紳路本因坊。中盤の捻り合いは見応えがある。見ている方も肩に力が入ってしまう。
対局者の呻吟が名局を創造して、世界の極楽者たちに感動を与える。
2006.09.21(Thu)
第31期囲碁名人戦はいよいよ佳境に入った。張栩名人に挑戦する高尾紳路本因坊。あの第1局は一日目の形勢から一転して、予想を裏切る半目勝負だった。正にファンを引きつけて話さないドラマのように、一手一手がファンをハラハラどきどきとさせている。
「小憎らしい」を広辞苑で引いたら、(慣)として「碁に凝ると親の死に目に逢わぬ」と出てきた。「小憎らしい」は慣用語として「小憎らしいほど好きだわ」などとつかうものと思っていた。まあしかし、広辞苑に出てくるくらいだから、囲碁は魔物と言うか、魔法使いと言うか、後引き豆と言うか、この世でも有数の魅力ある女性のような存在かもしれない。例えば玄宗皇帝を蕩かしてしまった楊貴妃のような存在かもしれない。あるいは厳ついカエサルたちを手玉にとったクレオパトラ。女性にとっては「憎いいい男」なのかもしれない。
とにかくも、この世で一番魅力のある囲碁にとり付かれてしまった囲碁ファンは、幸せ者だ。
その極楽者たちにとって、今回の第31期囲碁名人戦の挑戦手合の七番勝負は、なんと映っているだろうか。今日は爽やかな秋晴れ。最高の温泉と言われる別府温泉で、名局が繰り広げられている。衛星放送で、asahi.comのネットで一手一手にくぎ付けになり、魅了されるのだろう。
対局者の呻吟が名局を創造して、世界の極楽者たちに感動を与える。


第31期囲碁名人戦挑戦手合七番勝負の第2局が大分県の別府温泉「昭和園」で始まった。張栩名人に挑戦する高尾紳路本因坊。
歴史に残る名勝負を期待したい。
2006.09.20(Wed)
第31期囲碁名人戦挑戦手合七番勝負の第2局が大分県の別府温泉「昭和園」で始まった。九州地方は台風13号で大きな被害を受けた。日本列島にはまたも大型台風14号が迫ってきている。こちらも心配だ。
大分県出身の大田さんの話では、かなり自慢の温泉のようだ。
「別府温泉はいいところだよ。別府温泉を知らずして温泉を語るなかれ、と言うくらいだよ」
今日は名人戦の1日目。朝のうち衛星放送で見ていたが、その後はasahi.comで見ていた。
印象としては、トッププロは手堅くしっかりと打っている、と言う感じだ。ネットで見ていると、気合を感じる。われわれの碁とはだいぶ違う。これが碁と言うものなのだろう。夕方はネット対局の画像の前は大勢が集まっていた。ほとんどが名解説者ばかりだ。言うなれば、自己流解説の発表会の雰囲気だ。
封じ手は「切りの1手」と言ってみたが、「いや、ここはハネでしょう」と言う意見が多かった。「いや上辺だよ」と言う人もいた。
夕方のテレビで河野臨天元の解説、聞き手の巻幡多栄子三段ともに「大変分かりやすい」と評判だった。
明日は大竹名誉碁聖の解説も聞けるのではないか、そんな期待が多いようだ。
歴史に残る名勝負を期待したい。


家のパソコンが調子が悪くて朝早く出てきた。早く出てきたのはいいのだが、こちらは接続がうまくいかなくて、どのパソコンも使えなかった。 2006.09.19(Tue)
家のパソコンが調子が悪くて朝早く出てきた。早く出てきたのはいいのだが、囲碁クラブの方もどうも接続がよくなくて、どのパソコンも使えなかった。何度やっても通じない。ネット対局も駄目だった。ウイルスでも入ったのかと思ってしまった。ところがセキューリティーにもつながらない。
しかたなくトラブルコールセンターに連絡して、どうやら直った。どうやらモデムの電源がおかしかったようだ。
「モデムの電源ランプは点ついていますか?」
そう言われてはじめて判った。コンセントを差しなおして、どうやら接続が出来たようだ。
確か前にもこんなことがあった。あわてるとあちこちいじるだけで、頭の中はますます混乱してしまう。
やっと解決して安心してしまった。
せっかく直ったのだからと、ネット対局をしてみた。津田沼はだいぶカモになっているので、少し挽回してやろうとやっているうちに、時間はたつばかりだった。そのうちに頭がおかしくなって、思考停止の状態になってしまった。しばらくは何も手につかない状態だ。
まあネット対局もほどほどにしないと、頭の方がおかしくなってしまう。今日は大事な仕事が残っているのに、まあなんと言う体たらくだ。
今日は朝から晩まで囲碁クラブに詰めきりだった。街のネオンがきれいに見える。あれはメッセか。浦安か。それともららぽーとだろうか。
帰り際にもう一度接続がおかしくなってしまった。トラブルセンターも「ただいまの時間大変混み合っていますので、後ほどかけなおしてください」と繰り返している。
パソコンに往生した一日だった。


佐倉の吉原さんが、この夏イタリアで開かれた第50回ヨーロッパ碁コングレスに参加した。その時の様子を聞かせてもらった。 2006.09.18(Mon)
今日はお天気がはっきりしなくて、出かけるのには少し億劫だったのではないだろうか。こんな日は囲碁が一番無難かもしれない。囲碁日和なのかと思われるように、囲碁クラブは満員だった。
「いや今日は参りました」
と素直に負けを宣言する人もいれば、
「実は先輩に敬意を表して負けてしまいました。今日は敬老の日ですからね。おめでとうございます」
と、まあ負けてもただでは引き下がらない人もいる。
ところで佐倉の吉原さんは囲碁教室で人気があるが、この夏イタリアで開かれた第50回ヨーロッパ碁コングレスに参加した。その時の様子を聞かせてもらった。7月29日から8月15日まで15日間、ローマ郊外のフラスカーティーで開かれた。この街は昔の貴族の別荘地で、涼しくて避暑にはもってこいの所だそうだ。
「すばらしいところですよ。機会があったら、また行きたいですよ」
「ちょうど武宮九段と一緒のホテルで、名刺までもらってしまった。よかったですよ」
「今回は参加人数が少なかったせいもあって、至れり尽くせりでした。いやあ、楽しかったね」
週間碁(9月18日)に川村麻紗子さんが2ページに亘って書いていたが、これを見てもなんともうらやましい限りだ。
来年の第51回ヨーロッパ碁コングレスはオーストリアで開くそうだ。
「また来年行ってきますよ。よろしくお願いします」
吉原さんはうきうきして話してくれた。


昨日、青葉の森芸術文化ホールで行われた、第26期NECカップは囲碁ファンが大勢集まって、大成功だったそうだ。 2006.09.17(Sun)
昨日、青葉の森芸術文化ホールで行われた、第26期NECカップは囲碁ファンが大勢集まって、大成功だったそうだ。津田沼からも大勢駆けつけたと、菜の花会の倉橋さんから教えてもらった。菜の花会の人たちは千葉駅近くで待ち合わせてくりこんだようだ。
青葉の森公園はかなり広いようだ。高校野球を見に青葉の森や球場に行ったことがあるが京成千葉寺駅から15分くらい歩いた気がする。
入江さんからも教えてもらったのだが、津田沼の強豪たちもだいぶいたそうだ。入江さんは親子で参加して、息子さんの感想はなかなか良かったらしい。
高尾紳路本因坊対蘇耀国八段戦は黒番の高尾本因坊が中押しで勝った。張栩名人は小松英樹九段に中押し勝ち。
参加した人たちから、ぞくぞくと情報が入ってくる。みな満足そうだった。
今朝の日経新聞のコラムに秋の七草のことが載っていた。秋は野山に花が数えきれないほど多く咲いている。これを花野と言うそうだ。
「秋の野に 乱れて咲ける 花の色の 千種にものを 思うころかな 紀貫之 」(古今和歌集)
リンドウ、ワレモコウ、イヌダテ、ヨメナ、センブリ、ツルボ、オトコエシ、ヒガンバナ、カルカヤなど秋の花は華やかさを内に秘めて、涼しくひそやかだ。七草は万葉集で山上憶良が読んだ歌から来ているそうだ。
「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七草の花
 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 女郎花 また藤袴 朝顔の花  山上憶良」
ここで朝顔の花はキキョウを指すそうだ。


今日はあちこちでいろいろとイベントがあった。 2006.09.16(Sat)
今日はあちこちでいろいろとイベントがあった。おそらく津田沼囲碁クラブはがらがらかと思って出てきた。近くでは二ノ宮神社のお祭り、秋の高校野球大会、第26期NECカップ千葉大会とどれを見ても、今が旬のものばかりだ。
朝のうちはこのどれかに行ってみようか、と思案していた。そんな大行事よりも足元の方はどうだろうか、一人でも多い方がいいのではないか、枯れ木も山の賑わいと言うではないか。
そんなわけで囲碁クラブにやってきたのだが。ところが予想に反して、囲碁クラブは満員だった。これはどうしたことだろうか?何人かに聞いてみた。
「たしかに千葉でやるのはすばらしいが、あまり遠すぎるよ」
「津田沼辺りでやるのが一番だと思うが、どうしてあんなに遠くでやるのだろうか」
「他人のを見るよりも、自分で打った方がいいよ」
お祭りや野球のことを言う人はいなかった。お祭りや野球の人は、直接現地に行ってしまったのかもしれない。


今日は秋の空だった。 2006.09.15(Fri)
今日は秋の空だった。空が遠い。青空はなんと遠いのだろう。深く透き通るような空。雲も浮かんでいる。なんとなく気高いような、そんな雰囲気がある。吹いている風も心地よい感じがする。樹木は少し葉を落とし始めているようだ。葉の色も黄色や薄い褐色に染まっている。これが秋なのだろう。さわやかな一日だった。
昨日は第32期天元戦挑戦者決定戦(新聞三社連合主催)が行われた。河野臨天元への挑戦者が決まった。
山下敬吾棋聖が武宮正樹九段に211手までで中押し勝ちした。挑戦手合五番勝負は11月2日(木)から行われる。どんな碁が展開されるか楽しみだ。


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